アザトースとは|旧支配者の創造主であるクトゥルフ神話TRPGの神格

アザトースとは

アザトース(Azathoth)とはアザトホースとも呼ばれ、クトゥルフ神話においてH.P.ラヴクラフトが創造した「外なる神」の一柱で神々の総帥であり、宇宙の中心にいる原初の混沌にして旧支配者の生みの親です。宇宙が始まった時から存在しています。クトゥルフ神話TRPGでは強大な邪神のため、登場に特に注意が必要な神格です。クトゥルフ神話以外では、モンストことモンスターストライクにアザートスやアザートスαとして登場しています。また、ペルソナ5では丸喜拓人のペルソナとして登場しています。その他FGOで登場の可能性もあります。

「あの奈落の底の混乱の最後の不定形の暗い影、無窮の中心で冒涜的な言辞を吐き散らしている、誰もあえてその名を口にしない無限の魔王アザトースが、時間を超越した想像を絶する明かりなき洞屋の中で、押し殺したような気を狂わせるような忌まわしい太鼓の音と呪われたフルートのか細く単調な音の真っ只中で、貪欲に噛み散らしている」    ーーH.P.ラブクラフト『未知なるカダスを夢に求めて』

アザトースの画像

アザトースの画像です。なお、フリー素材ではなく出典元を表示していますのでそちらもご確認ください。
アザトース
出典:pinterest

アザトース2
出典:pinterest

出自

初出はH・P・ラヴクラフトの1926年の『未知なるカダスを夢に求めて』。ただし1919年の備忘録には「遙かなる魔皇アザトースの暗澹たる玉座を捜し求める恐るべき旅路」という小説の構想も記されていました。「アザトース」と題する約500語の断章のみが現存していますが、この試みは実現しませんでした。また1931年発表の『闇に囁くもの』では、「死霊秘法がアザトホートという名称で慈悲深くも隠した、あの角のある空間の向うのもの凄い原子核の渾沌世界」と描写されています。

アザトースを形容する言葉

アザトースは登場した作品で以下のように形容されています。

  • 「魔皇」
  • 「万物の王」
  • 「白痴の魔王」
  • 「怪物の混沌の中心」

生息地

宇宙の中心部の普通の時空の彼方であるアザトースの宮廷に棲み、そこで単調なフルートの音に合わせて絶え間なく不定型の体をくねらせています。この宮廷にはアザトースの他に異形の神も多くおり、トゥールスチャが踊っていたり、音としてトルネンブラが漂っていたりしています。アザトースと同じように盲唖白痴にされたさまざまな異形の神々もおり、踊っています。ニャルラトテップに仕えるシャンタク鳥はこの領域に乗った者を連れていくこともあります。

系譜

ラヴクラフトの系譜によるればアザトースは3つの存在「ニャラルラトテップ」「無名の霧」「闇」を生み出しています。そして、無名の霧がヨグ=ソトースを産み出し、闇もシュブ=ニグラスを産むなどしており、そこから数多くの神が系譜を重ねていることから神々の始祖とされています。

  • ニャラルラトテップ(ナイアーラトテップ)
  • 無名の霧(ヨグ=ソトースの親)
  • 闇(シュブ=ニグラスの親)

旧神との戦い

アザトースは旧支配者たち(邪神)を率いて旧神に謀反を起こし戦いを仕掛けましたが、旧神と星辰の戦士たちとの戦いに敗れてほとんどが宇宙や地球などに封印されました。そのため、邪神は動くことができずに眷族を送り込んだり、化身として登場したり、招来呪文によって現れることがあります。また、この戦いに敗れたアザトースは彼方の領域に封じられ、旧神から知性を奪われてしまったことによりINTが0になっています。

一緒についてくる盲唖白痴の異形の神は1D10-1で決定し、その数×10%だけアザトースの怒りが鎮まっている可能性があります。

アザトースとニャルラトテップの関係

アザトースにとってニャルラトテップは混沌の中から生み出した創造物であり、ニャルラトテップからすれば創造主になります。それは親子関係と同じで、ニャルラトテップはアザトースに仕えています。旧神との戦いの中で旧支配者のほとんどは追放・封印され、アザトースも封印されました。ただ、ニャルラトテップは封印されなかったため、封印と共に知性を失ったアザトースの代行者として、さまざな化身の姿を取りアザトースの意向をもたらしています。

人間との関わり

アザトースは人間と関わることはほぼありません。多くの神々の始祖であるためクトゥルフ神話を知っているものであれば、その名前を知ることはあるでしょう。しかし、人間の五感ではその認識ができないと言われています。人間がアザトースを認識するのは夢やトリップ、アストラル体になるなど精神でのみ感知ができると言われているため、「アザトースの招来」をする人間は精神に異常をきたしていることでしょう。仮に召喚に成功したとしても、アザトースはとても怒りっぽく高い確率で呼び寄せた者に襲い掛かります。もし、アザトースを呼び寄せたときに、フルート奏者の他に異形の神も付いてきているのであれば怒りを鎮めることができるかもしれません。

教団

アザトースは信仰されても何も返すことはないため信者がほとんどいません。もし信仰しているとするならば宇宙の法則を知りたい正気を失った者でしょう。ただし、ニャルラトテップを崇め、その中でアザトースを崇めることはあるでしょう。

特徴

定まった形を持ちませんが無数の擬足を持ち、常にその体をくねらせています。全方向に伸びている擬足は絶え間なく動き、怒ると擬足は伸び続け、その伸長は怒りが収まるまで無限に続きます。知性を持たないために衝動をコントロールすることができませんが、その怒りのあまりその場を飛ばさることもあります。

擬足

アザトースの体は無数の擬足で覆われており、近くにあるものはなんでも打ち付けます。この擬足はその周囲の環境を枯らし、完全に荒廃させます。岩が砕け、生物が育つことがないアルカリ性の水溜まり、裂けて枯れた木々など色合いも失うでしょう。もし、擬足が届く範囲では攻撃を外すことはありません。また擬足による攻撃は複数回行われます。

もし、探索者が擬足の範囲内にいる場合、攻撃を回避できなければ1D100のダメージを受けます。

装甲

アザトースは装甲は持っていません。

外見による影響

アザトースを目撃した人は激しく正気を失うことがあります。そもそも人間の五感では理解できないと言われています。

正気度ロールによる失う正気度ポイントは「1D10/1D100」。

アザトースの呪文

アザトースはINTが0なため呪文を使うこと自体はできませんが、すべての下級の異形の神と宇宙の大部分に命令を下すことができます。また呪文では「アザトースの招来」など召喚関係の他にも「アザトースの呪詛」という呪文が存在し、アザトースの秘められた名前を繰り返すことで外なる神のエネルギーを利用して相手のPOWを吸い取ることができます。

アザトースのステータス

アザトースはSTRという指標では測ることができません。また知性を失ったためINTは0です。アザトースの詳細はマレウス・モンストロルムまたはルールブックを参照してください。

アザトースの倒し方・・・といっても倒せません

アザトースは人間が倒せる存在ではありません。おそらく対峙した時に正気を保てたとしても生きた心地はしないでしょう。人智の及ばない神であり、倒すということを考えるのではなく元いた場所へどうにか戻す手段を考えるべきでしょう。ちなみに装甲は持たず、耐久力も300であるためもしかすると倒せるかもと思うかもしれませんが、基本的にダメージを与えることができません。耐久力が0にできた場合、アザトースを退散させることができます。ただし、1D6時間で完全復活して戻ってくることがあります。決して怒らせないようにして退散の呪文で道を作るなどして、お引き取りいただきましょう。

有効的な攻撃としては呪文「古き印」を使い、古き印を活性化させて3D6のダメージを与えることができます。本来はこの呪文は怪物などの進行を妨げる効果がありますが、ことアザトースに関して言えばダメージを与えることができます。しかし、この攻撃を使うことで印は破壊されるので、古き印でダメージを与える手段というよりは外界との繋がりとなった「門」のそばで活性化させて、神格の侵入を妨げるようにした方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?アザトースは探索者では手に負えない恐るべき神格です。多くの神格の始祖でもあり、もし遭遇することがあった場合は異界の神を連れていることでしょう。そして白痴の魔王と呼ばれるほどに知性がないため取引すらできません。うっかり地球に現れた場合は世界が滅びかねないので、そのようなことがないように気をつけましょう。

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