クトゥルフ神話生物一覧 神格|旧支配者・外なる神・旧神

クトゥルフ神話生物の神格とは

クトゥルフ神話を取り扱う小説には様々な神が登場しますが、作家によって神の系図や設定が異なっているため分かりにくくなっています。オーガスト・ダーレスがラヴクラフト作品の「クトゥルフの呼び声」を軸に体系化し、旧神と旧支配者の対立軸を生み出しました。のちにラヴクラフトもその設定を取り込んでいたと言われています。クトゥルフ神話TRPGにおいても旧神と旧支配者の設定を含めて独自の体系化が行われています。

  • 旧支配者(グレート・オールド・ワン)
  • 外なる神(上位の旧支配者)
  • 旧神

神格はほとんどがカルトを持っており、招来の儀式によって地球に顕現するほか、カルトの教祖となっている場合もあります。そして神格は信者に知識や呪文を授けますがその代償は大きいものであり、呼び寄せたものも捕食したりすることもあります。

旧支配者の神格の一覧

旧支配者
旧支配者(グレート・オールド・ワン)とは人類史以前に地球を支配していたとされているクトゥルフ神話の邪神のことを表します。現在では活動が制限されているが、これも星辰の移り変わりによるものとも、旧神との戦いに敗れて幽閉されたためともいう。いずれにせよ、眷属や信者が主の復活を画策しており、探索者はその場面に遭遇します。

アイホート

アイホート(Eihort)は地虫や蜘蛛に似た外見を持つ神格です。雛は小さく人間でも簡単に殺すことはできますが、大量に虐殺すれば親のアイホートの怒りを買う恐れがあります。雛は軍隊蟻のように生者を齧り尽くすことができます。

アトラック=ナチャ

生息地:地球(地下)
土星から飛来した巨大な蜘蛛の神です。北部シベリアにある山の地下に幽閉されていたり、南アメリカの地下の広大な空間に生息していると言われており、巨大な淵の端から端へと巣を張り巡らせています。

イグ

生息地:地球(地下)
半人半蛇でケツァルコアトルのようなアメリカ大陸各地の蛇神伝承の原型となった蛇族の神です。オクラホマのインディアンに信じられており、祟りを恐れて蛇避けの儀式が行われいます。イグの特徴は子供への愛情であり、自分の子供である蛇たちを殺した者には必ず復讐すると言われています。蛇が大量に出現する時はイグが現れる前兆です。

アフーム=ザー

生息地:地球(北極)
旧神によってフォーマルハウトに封印されたクトゥグァによって生み出された冷気の炎をまとう神です。地球に封印された旧支配者の解放を担ったものの、冷気の炎によりハイパーボリアを壊滅させた張本人であり、旧神によって北極に封印されています。

イタクァ

生息地:地球(北極圏に近い北米)
ハスターの眷属であり、吹雪を司り大気を象徴する神です。人間に似た輪郭を持つ途方もない巨体、人間を戯画化したような顔、鮮紅色に燃え上がる2つの目を持ち、足には水かきを持ちます。通りすがりの人間を襲い連れ回すため、カナダのインディアンでは人喰い霊のウェンディゴとして知られています。

イゴローナク

生息地:地中の夜の深淵を越えた先にある煉瓦の壁の向こう側
頭部が無いぶよぶよと膨らんで白熱した体を持ち、手のひらに口を持つ裸の人間に似た神です。「グラーキ黙示録」の中のあるページを読むことで読んだもの前に現れて憑依します。

ガタノソア

生息地:地球(ムー大陸があったニュージーランドとチリの間にあった島)
火山の主と呼ばれ、ムー大陸の地下にある穴の火山に住んでいた神です。巨大で触腕があり、象のような長い鼻が備わり、蛸の目を持ち、なかば不定形で、可塑性があり鱗と皺に覆われている外見をしています。無数の触手と器官を持っており、見た者を石のように硬直させます。クトゥルフの子供たちであるゾス三神の長男として設定が追加されています。

クトゥグア

生息地:宇宙(フォーマルハウト)
巨大な燃える塊のように見える神で、炎の精の吸血鬼を伴って顕現します。旧支配者で炎を司る存在であり、ニャルラトテップの天敵と言われており、地球上にあるニャルラトテップの拠点を丸焼きにしています。また、地球に封印された旧支配者を解放するためにアフーム=ザーを生み出しています。クトゥグアの招来に失敗した場合、別の炎神であるイォマグヌットを招いてしまうこともあります。

大いなるクトゥルフ

生息地:地球(太平洋の深海に沈んだルルイエ)
外宇宙からやってきた侵略者であり、旧支配者で水を司ります。同じヨグ=ソトースの子である風の象徴ハスターと対立しています。頭足類に似た六眼の頭部、顎髭のように触腕を無数に生やし、巨大な鉤爪のある手足、水かきを備えた二足歩行の姿、ぬらぬらした鱗かゴム状の瘤に覆われた数百メートルもある山のように大きな緑色の身体、背にはドラゴンのようなコウモリに似た細い翼を持った姿とされています。人間に恐ろしい夢を送り込み狂気にすることもあります。

グラーキ

生息地:地球(イングランドのセヴァン谷の湖の底)
隕石(宇宙船か)に乗って地球に飛来し、墜落時のクレーターから出来た湖の底に棲んでいる神です。外見はナメクジに似ており、顔から伸びた3本の茎状組織の先端に目があり、体はピラミッド状の突起で覆われて背中からは金属の刺が伸びています。夢引きという強制的な催眠術を使い、人を湖へ呼び寄せグラーキの従者にしています。

シアエガ

生息地:地球(ドイツ西部、フライハウスガルテンの町外れの「暗黒の丘」の地下)
丸い緑色の一つ目を持つ巨大な黒い塊で身体中を長い触肢で覆われています。ニョグタの兄弟であり、人間や旧神への復讐にのみ興味を持っています。ヴァク=ヴィラの呪文を苦手としているものの、ヴァク=ヴィラ呪文を逆に唱えればシアエガを解き放つことができます。

シュド=メル

生息地:地球(地下)
巨大で不死身に近い神になった最大最古のクトーニアンです。人間の対邪神組織に捕らわれたクトーニアンの幼体を救いに一族と共に向かい、幼体に仕掛けられた核爆弾で一族は皆殺しにされたものの、シュド=メル自身は傷を負ったものの生存しています。自分1人の力で局所的な強い地震を引き起こすことができ、他のクトーニアンと一緒にやれば地球全体に及ぶ大きな地震を引き起こすこともできます。

ゾス=オムモグ

生息地:地球(太平洋の深海に沈んだルルイエ)
クトゥルフの子供たちであるゾス三神の末弟で頭部はトカゲのようであり蛇のような無数の触手が生えています。体はとうもろこしのような円錐形で首の両側から太い触手が4本ずつ出ています。

父なるダゴンと母なるハイドラ

生息地:地球(深海)
クトゥルフの従者であり深きものの統率者です。ダゴンは鱗や水かきのついた手足、魚類然とした面貌を持つ、人間に似た姿をしているもののその大きさは6メートル以上と言われています。ハイドラはダゴンの妻とされ、子供については明言されていないものの深きものが子孫では無いかと言われています。

チャウグナー・フォーン

生息地:地球(アジアの山岳地帯)
チョー=チョー人が崇めている吸血の象の神です。石のような肌を持ち、先がラッパ状に広がった長い鼻、水掻き状で触手のついた大きな耳、水晶に似た半透明の牙を持っており、外見は象を思わせるものとなっています。また日中は台座に鎮座しているため石像のように見え、夜になると人を襲い生き血を吸っています。空腹では無い時は血は吸わず、ただ嬲ったりコンパニオンにすることもあります。

ツァトゥグァ

生息地:地球(地底世界クン=ヤンの地下であるンカイの黒い入江)
土星からやってきて地下洞窟にいた神で毛皮に覆われた巨大な体とヒキガエルに似た頭部を持ち、蝙蝠のような耳を持ち、口からは舌を突き出し、半ばまぶたが閉じられた眠たげな目をしています。空腹かどうかで襲うかそのまま眠るか変わってきます。ヨグ=ソトースの子であり、クトゥルフ、ハスター、ヴルトゥームの異母兄弟です。

ニョグタ

生息地:地球(地下)
巨大な黒の様な霞状の影、若しく漆黒の臭いアメーバ状の体をしており、そこから自在に黒い触手や擬足を伸ばしています。魔女やドリームランドの食屍鬼に崇拝されています。バーチ=ビラージの呪文、ティックン万能液、そして十字架を組み合わせた儀式を組み合わせた術式で元いた次元へ追い返すことができるとされています。シアエガと兄弟です。

ハスター

生息地:宇宙(牡牛座アルデバラン付近)
旧支配者で風を司ります。同じヨグ=ソトースの子である水の象徴クトゥルフと対立しています。外見は様々で流動体であったり、タコに似ているとも言われています。イタクァや双子神ロイガーとツァールを眷属に持ちます。敵対関係からクトゥルフに襲われる人間を助けることもあり、ハスターを讃える呪文を唱えるとビヤーキーを遣わすこともします。

黄衣の王ハスターの化身

ハスターが人型を成して地球上に現れた姿です。黄色のボロを纏っているとされており、また「蒼白の仮面」で素顔を隠していることになっている。実際は黄衣は衣装ではなく身体の一部であり、仮面の下に触手が隠れています。身長は成人の2倍ほどの高さがあります。
黄衣の王ハスターの化身の詳細

ボクルグ

生息地:ドリームランドのムナールの近くのサルナスの廃墟
ドリームランドに顕現する神で、その姿は緑がかった青い体色を持つ3.5メートルあるイグアナに似ています。性格は、比較的に温厚だが、一度怒らせるとその怒りは何世紀も続くと言われています。

ラーン=テゴス

生息地:地球(北極圏アラスカ)
300万年前にユゴスからやってきた存在で、無数の吸入管が備わった丸い胴体、蟹の様な鋏がついた六本の触腕、長さ1フィート程の鼻を持ちます。悲鳴をあげて逃げる獲物を捕えては全身の吸入管から吸血します。「無窮にして無敵の存在」であり、この神が死ねば他の旧支配者は復活できなくなるという話はあるものの、それは信者だけが言いい、またそれを示すものが一切残っていないため真偽はわかりません。

ロイガーとツァール

生息地:地球(チベット)
うしかい座のアルクトゥルスから地球にきたとされる双子の神です。ハスターを父(または主)とし、ロイガーの姿は長い触手を持った巨大な緑の肉塊とされています。旧神との戦いで地球に封印されています。自身の身体を分子以下の大きさに分解し、また全く元通りにすることが出来るとされています。

外なる神の神格の一覧

外なる神
外なる神は旧支配者であり、ケイオシアム社のTRPG『クトゥルフの呼び声』にて用いられ始めたものです。魔王アザトース、副王ヨグ=ソトース、使者ニャルラトテップなどをダーレスらによって体系化された旧支配者カテゴリから、上位の神格として再びカテゴライズしたものです。ウボ=サスラが地球に来る以前で分類された、または外宇宙や次元の彼方まど別次元生息するため分類されたのかは定かではありません。

アザトース

生息地:時空の彼方
神々の総帥であり宇宙が始まる時からの存在する神格です。呼び名には「魔皇」「万物の王」「白痴の魔王」があります。時空の彼方でフルートの音に合わせて蠢いています。旧神に刃向かって戦った旧支配者の総帥とされており、反逆した罰として意思と知性を剥奪されています(INT0)。アザトースの意向はニャルラトテップによってすぐに満たされています。
アザトースとは

アブホース

生息地:地球(地下)
ハイパーボリアの神で巨大な灰色の水溜まりのような姿をしています。絶えず分裂体である落とし子を産み出していますが、その落とし子をすぐ触手で捕まえて貪り食っています。知性を持っており食べることができる獲物を見つけては落とし子を生み出して襲い掛からせます。

イブ=ツトゥル

生息地:地球(ドリームランドのクレド密林)または外宇宙の混沌の領域
緑色の衣をまとった巨大な神として顕現し、腐り爛れた頭部の表面で目玉が動き回っています。その身体には多数の乳房があり、自らに仕えるナイトゴーント(夜鬼)に乳を与えています。ヨグ=ソトースを主としています。

イドラ

生息地:地球
地球の全ての命の母と呼ばれる豊饒の女神で、姿を現す時は魅力的な少女の姿をとります。信者には豊作と健康な家畜の恩恵を与え、信者になるのを断ったりした者には恐ろしい報いを与えます。

ウボ=サスラ

生息地:地球(南極大陸の先の冷たいくジメジメした洞窟)
地球最古の旧支配者であり、地球上の全ての生物の源と言われるいます。ウボ=サスラの異名である「自存する源」とは、他から産まれた生命体ではないという意味を持ちます。古のものがショゴスを作り出したのがウボ=サラスの組織からとされており、ウボ=サラスも無定形であり多数の擬足を形成して、分裂を繰り返し新たな生物を生み出しています。

シュブ=ニグラス

生息地:宇宙(惑星ヤディス)
豊穣の女神・母神という性格を持ち、地を象徴する神です。巨大な雲状に塊であり、時々一部を融合して索状の黒い触手や短く捩れ先端が黒い蹄となったり、粘液を垂らす口になったりします。現れる時に黒い仔山羊を産むことでも知られています。男性格も持っており、女神マイノグーラと交わりティンダロスの猟犬たちを産ませています。

ダオロス

生息地:異次元(彼方の領域)
奇妙な幾何学の存在であり、世界の真理、叡智を授ける神であり人間界に災厄をもたらすと言われています。その外見は脳で処理できないほどの情報量を持ち、見たものを狂気へ誘います。魔術的な障壁で囲まなければ体は膨張を続けます。常に3次元以上の世界に存在し、過去、未来、物質を透過し異なる次元に移動することもできます。

トゥールスチャ

生息地:時空の彼方
燃え上がる炎の球としてアザトースの前で踊っている神です。招来によって現れる時はガス状の形を取り地球に入り込み、地下から緑の炎の柱として出現します。出現地点から動くことができません。死・腐敗・衰退といった退廃的なものを糧にしています。

トルネンブラ

生息地:時空の彼方
姿形を持たない音だけの存在であり、生きた「音」そのものです。1度耳にすると決して忘れ去れらない恐怖に満ちた音楽だとされ、アザトースの宮廷ではトルネンブラ自身が楽器となって音楽を奏でていると伝われています。トルネンブラに取り憑かれに魅了された音楽家は音楽の力量と知識を得る代償として、次第に狂気に取り憑かれて正気を失います。

ニャルラトテップ(ナイアーラトテップ)

生息地:さまざま
アザトースや他の神々の意志を体現する存在であり、人間に友好的に近づいては狂気をもたらします。1000種の姿を持ち、一番は暗黒のファラオの外見とされ、他の神話や伝承にも姿を変えて登場しています。人間だけではなく他の旧支配者を蔑んでいおり、天敵であり唯一恐れるものは火の精の旧支配者クトゥグアのみであり、旧神のノーデンスとも対立しています。シャンタク鳥や狩り立てる恐怖などを従者にしています。
ニャルラトテップとは

ヒュドラ

生息地:外宇宙の深淵
微光を放つ広大な灰色の原形質状の流動体で、人間を含めあらゆる知的生物達の頭部が突き出しています。様々な世界の生物達から頭部を奪い、その脳から滋養分を吸収します。『魂の射出』の手順で幽体離脱を行った人物のアストラル体を手繰って地球上に顕現し、出会った人物の首を奪い取って元の次元に帰ります。

ヨグ=ソトース

生息地:次元間
時空そのもののとされる存在です。外見は定まった形を持っておらず、玉虫色の球の集合体として顕現します。多くの魔術師たちの神であり、他のどの空間、どの時間にも行くことができます。アザトースの産んだ無名の霧より誕生し、クトゥルフやハスターの親でもあり、地球生息の旧支配者はほとんどが血縁にあたります。
ヨグ=ソトースとは

旧神の神格の一覧

旧神
旧神は旧支配者と対立する神であり、善なる旧神と邪悪なる旧支配者の間で地球の支配権を賭けて戦いがあり、旧神が勝ったことで旧支配者を地底に封印したり地球外に追放したりしています。善なる位置付けが多いですが、旧支配者同様の振る舞いを取る神もいます。

ヴォルヴァドス

生息地:宇宙(ベテルギウスの先のベル=ヤルナク)
古代ムー大陸にてクトゥルフ、イグ、イオドと共に崇拝され、異次元からの侵入者を排除していた旧神です。人間の守護者としての側面が強くあるものの、いつでも人間に友好的という訳でもありません。

クタニド(サニド)

クトゥルフの従兄弟、もしくはクトゥルフに極めて近い存在で容姿はクトゥルフに瓜二つです。慈愛に満ちており人間たちを守りたいと願う強く優しい旧神です。

ノーデンス

生息地:地球
イルカの引く貝殻の戦車に乗った白髪で灰色の髭を生やした人間の姿を持つ地球本来の神であり、してドリームランドの暗黒世界の地下を治めています。人間に対して友好的な神であり、グレート・オールド・ワンやニャルラトテップに苦しめられている者を助けます。特にニャルラトテップと激しく対立していますが、ドリームランドにいる地球の神々の保護については協力しています。
ノーデンスとは

バースト

生息地:地球
エジプト神話において猫の頭をした女性として登場し、クトゥルフ神話でも同様の姿で顕現します。生贄を要求する血なまぐさい女神であり、神としての力は地球とドリームランドに限定されると考えられています。

ヒュプノス

生息地:目覚めの世界とドリームランドの間
基本的には美しい青年の姿していますが、本当の姿は最悪の悪夢のように歪んで怖ろしい旧神です。人が寝た時に見る夢とはヒュプノスの領域で、夢の中でヒュプノスの注意を引いてしまった者は、ヒュプノスが考えるもっと相応しい姿に変えられてしまうことがあり、その者は永久的にヒュプノスと一緒に住まなければならなくなります。

あなたにオススメの記事