
『パルプ・クトゥルフ』ユーザーにも注目の新作シナリオ集『Clockwork & Claws』
目次
クトゥルフ神話TRPGに“冒険活劇”の要素を加えた『パルプ・クトゥルフ』。日本語版も発売され、通常の『クトゥルフ神話TRPG』とはひと味違う、ヒロイックで派手なセッションを楽しんでいる人も増えています。そんな『パルプ・クトゥルフ』向けの新作シナリオ集として登場したのが、『Pulp Cthulhu: Clockwork & Claws』です。歯車仕掛けの陰謀と獣たちの怪異をテーマにした、1930年代アメリカ舞台のシナリオが収録されています。
『パルプ・クトゥルフ』ユーザー待望の一冊
『パルプ・クトゥルフ』は、日本語版『クトゥルフ神話TRPG』第7版環境でも遊べるサプリメントとして展開されています。通常のクトゥルフ神話TRPGでは、“恐怖から生き延びる”感覚が強めですが、『パルプ・クトゥルフ』では、危険な秘密結社への潜入、トミーガン片手の銃撃戦、列車や車を使った追跡劇、巨大怪物との直接対決、といった、映画的で勢いのある展開が楽しめます。
このような展開は今回の『Clockwork & Claws』も、その方向性をしっかり受け継いだ内容になっています。
ボストンとアーカムを舞台にした2本のシナリオ
『Clockwork & Claws』には異なる雰囲気の2本のシナリオが収録されています。
「Of Clockwork & Clay」
1933年のボストンを舞台にしたマルチセッション向けシナリオです。美術館から盗まれたアーティファクトを巡る調査から始まり、奇妙な発明品や秘密組織、そして危険な計画へと物語が発展していきます。パルプ作品らしい“巨大な陰謀に巻き込まれていく感覚”が強めの内容です。歯車や機械仕掛けをテーマにした怪奇要素も特徴的で、タイトル通り“Clockwork”感の強い作品になっています。
「Wolf Among the Flock」
こちらは1934年のアーカム近郊が舞台です。博物学者夫妻の葬儀から始まるシナリオですが、私設動物園で起きた“猛獣による事故”をきっかけに、不穏な出来事が連鎖していきます。獣害サスペンスとクトゥルフ神話的ホラーが混ざった雰囲気で、追跡や危険生物との遭遇もあり、こちらもパルプらしいテンポ感が期待できそうです。
「いつものCoCとは違う空気」を楽しみたい人向け
『パルプ・クトゥルフ』は、日本語環境でも徐々に遊ばれる機会が増えている一方、日本語で遊べるシナリオの選択肢はまだ多いとは言えません。そのため、英語シナリオに抵抗がないグループであれば、本書はかなり面白い選択肢になりそうです。
特に、アクション映画のようなクトゥルフを遊びたい、秘匿HOで悩みたくない、“逃げるだけ”ではないセッションをしたい、1930年代冒険活劇が好き、『インディ・ジョーンズ』系の空気感が好き、という人には、かなり刺さりそうな内容です。
パルプ路線をもっと広げたい人は要チェック
『Pulp Cthulhu: Clockwork & Claws』は、クトゥルフ神話の不気味さを残しながらも、“冒険する楽しさ”を前面に出したシナリオ集です。英語版にはなりますが『パルプ・クトゥルフ』を遊んで、「もっとこういうシナリオを遊びたい」と感じていた人にとっては、ちょうど良い追加コンテンツになるかもしれません。
物理本やPDFはChaiosium公式サイトで購入が可能ですが、PDFのみであればDriveThruRPGでも購入ができます。ぜひともパルプ路線も楽しんでみましょう!
ファイル形式:PDF
ページ数:132
画像参照:Chaosium.com


















