ショックロールとノックアウト打撃|クトゥルフ神話TRPGの気絶ダメージの処理方法
目次
クトゥルフ神話TRPGで探索者が大きなダメージを受けると気を失うことがあります。また反対に相手を殺したくないので気絶させたいということもよくあります。そこで探索者はどのような状況で気絶し、どうしれば気絶させるかを理解しておく必要があります。そこで気絶に関係があるショックロールとノックアウト打撃について解説します。
ショックロール
クトゥルフ神話TRPGでは攻撃受けた時の一回分で大量のダメージを負った場合、探索者は気絶することがあります。この時に探索者が痛みに堪えて意識を繋ぎ止めたかどうか判断するロールをショックロールと言います。6版と7版では戦闘のルールが若干の変更になったため、ショックロールもわずかに変更になっています。
痛みに耐えることの判定になるため、このロールのベースはCONによるものになります。CONが高い探索者であれば痛みを堪えることができ、低い探索者であればすぐに痛みに対する防衛反応として気を失います。
ショックロールの計算式と判定方法
ショックロールは能力値のCONを使い目標値を決めて1D100のロールで判定し、目標値以下であれば成功して痛みを堪えます。目標を導く計算式は6版ではCON×5で、7版ではCONと同値になります。6版と7版ではキャラクターのステータスの大きさが異なりますが、7版は能力値の5倍を記入するため実際の値としては同じです。
ルールブック | 計算式 | 判定方法 |
---|---|---|
6版 | CON×5 | 1D100でCON×5以下であれば成功 |
7版 | CON | 1D100でCON以下であれば成功 |
6版のショックロール
6版では耐久力を一度に半分以上消費した時に気絶ロールが必要になります。また耐久力が2〜1になった場合はショックロールの判定なしに気絶します。一度に大きなダメージを負わない限りは耐久力を半分以上失ってもショックロールは発生しません。
探索者の耐久力 | 気絶の有無 |
---|---|
一度に最大値の半分以上損失 | ショックロールを行い失敗すると気絶 |
残り1~2ポイント | ショックロールはせずに無条件に意識不明になる |
残り0ポイント | 瀕死。同じラウンド内で応急手当などで1ポイントでも回復しない限り死亡する。 |
7版のショックロール
7版では耐久力を一度に半分以上消費した時に「重傷」状態になり、気絶ロールが必要になります。また耐久力が0になった場合はショックロールの判定なしに気絶します。一度に大きなダメージを負わない限りは耐久力を半分以上失っても重傷ではないためショックロールは発生しません。
探索者の耐久力 | 気絶の有無 |
---|---|
一度に最大値の半分以上損失 | ショックロールを行い失敗すると気絶 |
残り0ポイント | ショックロールはせずに無条件に意識不明になる。重症であれば瀕死になり、CONロールに失敗すれば死亡。応急手当てで一時的な耐久力を1ポイント与えることができる。 |
ノックアウト打撃
通常気絶はショックロールに失敗するか耐久力を失い無条件に気絶するかしなければ発生しませんが、映画やドラマのように意図的に相手を気絶させることも可能です。特に相手を殺したいと思わず、無力化できればと思う探索者にとっては欠かせない手段かもしれません。なおノックアウト攻撃を行うには鈍器による攻撃とアクション時の宣言が必要です。またノックアウトできるのは人間や深きもの、食屍鬼など頭蓋骨や同じような急所を持つ相手のみ可能です。
6版でのノックアウト攻撃
6版ではこぶし/パンチ、キック、頭突きといった身体武器のほかに棍棒や銃床を使った打撃で行うことが可能です。また日本刀による峰打ちもノックアウトが可能です。6版でのノックアウトはダメージと耐久力との対抗ロールであるため、攻撃側が威力の高い打撃武器ないしマーシャルアーツを持っていた入り、相手が怪我していたり弱っていたりするとノックアウトしやすくなります。
- 攻撃を命中させる
- ノックアウト攻撃を宣言する
- 使用する武器のダメージロールを行う
- 相手の耐久力との対抗ロールを行う
ノックアウトが成功した場合は相手はキーパーの任意の時間だけ気絶し、耐久力にダメージロールの1/3のダメージ分を耐久力を失います。ノックアウトできなかった場合は相手は気絶せず、そのままダメージの分耐久力を失います。
ダメージボーナスが+1D4の探索者ヤマモトがパンチ(ダメージ1D3)によりノックアウトをさせたいとして、攻撃が命中してそのダメージロールが合計5だとします。相手のヤクザの耐久力が8だったので「5」と「8」で対抗ロールを行う必要があり、35%の確率でノックアウトできます。
7版でのノックアウト攻撃
7版では戦闘ルールが改定されたため6版と処理が異なります。打撃による攻撃が必要なのは同じですが戦闘マヌーバによる処理が必要になります。戦闘マヌーバを使うため、ビルドが大きい探索者はノックアウトがしやすくなります。
- ノックアウト打撃を宣言する(攻撃は自動的に戦闘マヌーバに決定)
- 相手のアクションに対して攻撃ロールを行う
マヌーバに成功した場合は相手は気絶し1ポイントだけダメージを受けます。なおマヌーバに失敗した場合は相手は気絶もダメージも受けず、相手の反撃次第ではダメージ受ける可能性もあります。
奇襲によるノックアウト
7版では奇襲に成功するとファンブル以外は必ず成功します。そのため相手の不意をついてノックアウトができればほぼ気絶させることができます。ただし、相手も「聞き耳」「目星」「心理学」で奇襲を予測できれば応戦されるため、通常の戦闘マヌーバの処理が必要です。この方法により「隠密」技能が高ければ背後から気絶させると言った活躍もできます。
幸運を使い意識を保つ
大ダメージを受けて気絶してしまった場合、それ以降の行動ができなくなるため命を落としてしまうこともあります。そこでキーパーが許可をすれば幸運を消費して意識を保つことが可能になります。意識を繋ぎ止めるための幸運の消費は最初は1ポイントで、それ以降毎ラウンド倍増(2,4,8,16・・・)していきます。これの手段により、幸運が続く限り意識を保ち安全な場所へ移動も可能になります。
まとめ
いかがでしたか?ショックロールで意識を失うか保つことができるか、は探索者の生存に大きく関わります。CONが高ければ気絶しにくいですが、すべての探索者のCONが高いというわけではないので、いかに大きな怪我をしないようにするかというのも重要です。また逆に探索者が相手を気絶させることができれば、そのあとの行動がやりやすくなります。ただ相手もノックアウト攻撃をしてくることもあるので、探索者は気絶に気をつけていきましょう。